SMS(ショートメッセージサービス)ってどうなの?

ギフデジブログ

みなさんは、普段SMSを利用することがありますか?発信することは少ないかもしれませんが、受信しているメッセージは意外と多いのではないでしょうか。使用しているスマートフォンのSMS送受信アプリには、契約しているキャリアや電力・ガス会社、宅配業者、銀行などの金融機関から、料金や重要なお知らせに関するメッセージが一定数受信されていると思います。

また、「SMS認証」という言葉も耳にしたり目にする機会も増え、インターネット上でID・パスワードを使ってログインする際に、それとは別に毎回SMSで送られてくる数字4桁や6桁などを入力する項目が出てきたりといったことは日常的にあるかと思います。

今回は、そんなSMS(ショートメッセージサービス)について解説していきます。

SMS(ショートメッセージサービス)とは?

SMSとは

SMSとは「Short Message Service(ショートメッセージサービス)」の略で、電話番号を利用してメッセージを送受信できるサービスです。SMSは、スマートフォンが普及する以前、今ではガラケーと呼ばれる携帯電話が多く利用されていた1997年にサービスが開始されました。ショートメールやCメールとも呼ばれていましたね。当時は、例えばNTTドコモとau、auとSoftbankなど、異なる通信会社(キャリア)間でのやり取りができず、それほど使われてはいませんでした。しかし、2011年から通信会社の相互接続がスタートし、現在ではさまざまなシーンで、このSMSが利用されるようになりました。

どんなシーンで利用される?

SMSでは電話番号をもとにメッセージの送受信を行うため、確実に本人に届くという特徴があります。そのため、金融機関からのお知らせや各キャリアからのお知らせ、本人確認(SMS認証)などの「重要なお知らせを確実に該当者に送りたい!」という場合に利用されています。

例えばこんな時に!
  • キャリア(docomo、au、Softbankなど)からのお知らせ
  • 宅配業者からのお届予定や不在通知
  • カード会社から請求金額などのお知らせ
  • 金融機関からの重要なお知らせ
  • 緊急地震速報/Jアラートなどのエリアメール
  • 圏外、電源オフ時の不在着信通知
  • 本人確認(SMS認証/2段階認証)

みなさんのスマホにも、上記のようなメッセージが届くことが日常的にあるのではないでしょうか。特に、本人認証のためにSMSが活用されることは、現代のインターネット社会では必須になりつつありますよね。ユーザー側もこのSMS認証があることによって、万が一パスワードが漏洩してしまった場合も不正利用されにくいという点で安心感を得ることができます。

SMSを利用するメリット

みなさんは、携帯電話/スマートフォンを持ち始めてから、メールアドレスを何回変更したことがありますか?迷惑メールが大量に届くようになったり、新しい機種に買い替えたり、何らかのタイミングで誰しも一度は変更したことがあるのではないでしょうか。(中には初期設定のランダム英数字アドレスのままという方もいらっしゃるかもしれませんが…)

では、電話番号は何回変えたことがありますか?

携帯の電話番号というのは、あまり変える機会がなかったのではないでしょうか。2006年より前は携帯キャリアを変更すると電話番号も変わってしまうことが必然でしたが、2006年10月にMNP(携帯電話番号ポータビリティ/モバイルナンバーポータビリティ)制度が導入され、ユーザーは電話番号を変えずにキャリアを乗り換えることができるようになりましたよね。友人から「電話番号が変わりました!」といったメールが届くことは今ではほとんどないのでは?そもそも友人同士だと連絡はSNS中心で電話番号は知らないといったパターンも多いかもしれませんね。

個人の携帯電話番号が変わるという機会が減ったということは、電話番号を使ってメッセージを送信するSMSは、登録後に変更される機会が多い電子メールに比べ、企業が個人に配信するメッセージとしてはより確実に届く手段といえます。

[su_box title=”SMSのメリット” style=”noise” box_color=”#fc6cc1″ radius=”8″]

  • なりすまし・乗っ取りを防ぐ
  • パスワード再発行の手間を簡略化
  • メールアドレスが不要(電話番号のみでOK)
  • 電話が繋がらない場合でも確実に情報を伝えることができる
  • 緊急連絡
  • 即時アンケートに利用できる
  • 電話番号しかわからない顧客へのプロモーション
  • 永続性が高い顧客接点

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SMSの注意点

SMSは、Eメールと同様に『特定電子メール法(特電法)』が適用されます。『特定電子メール法』の正式名称は『特定電子メールの送信の適正化等に関する法律』といい、この法律において特定電子メールは以下のように定められています。

「営利を目的とする営利を目的とする団体及び営業を営む場合における個人が、自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として送信をする電子メールをいう」

消費者庁:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)『特定電子メールの送信等に関するガイドライン』

要するに、広告や宣伝を目的として送るメールは特定電子メールに該当するというわけです。これらのメールを送信する場合は、受信者の事前承諾(オプトイン)が必要になります。電話番号を取得する際に「広告・販促のためにSMSを送信する」ことの同意を得なければならないということです。また、受信者が不要と判断した場合や受信拒否したい場合(オプトアウト)に、それを受け付けるフローも設置しておく必要もあります。配信停止や拒否の希望を受付するフォーム等を設置した上で、その旨をSMSのメッセージ内で案内し、いつでもそれらを受け付けられる体制を整える必要があるのです。

単純に電話番号さえ取得していれば配信OK!にはならないので、注意してくださいね。

SMSを利用したキャンペーン

どんなキャンペーンができる?ターゲットは?

SMSを利用したキャンペーンと聞いて、どういったキャンペーンが思い浮かぶでしょうか。SMS配信が到達率が高いのであれば、SMS配信にしてしまった方がいいのでは?と思いますよね。

SNSで完結するキャンペーンであれば、当選者に「デジタルギフトやデジタルコードを送れない」ということはSMS配信同様に少ないと思いますが、キャンペーンサイトで応募してプレゼントや当選案内をメール配信するといったキャンペーンでは、どうしても「メールが届かない」「メール送信エラーになってしまう」という件数が増えてしまいます。ユーザー側が事前にドメイン設定をしていればこの問題は解決するのですが、応募前にドメイン設定をきちんと完了しておいてもらうというのは、なかなかハードルが高いですよね。もちろん、お問い合わせをいただければ対応はできますが、どうしても後手後手になってしまいますし、そこに時間と人件費を要してしまいます。ですが、SMSであればメールとは違ってこの「届かない」という可能性が低くなります。ただし、容易にフリーアドレスなどアカウントを増やせるメールアドレスと違って、電話番号は極めて個人的な情報となってしまいますので、キャンペーンの応募で必須項目となると抵抗を感じる人も少なくないかもしれません。そのため、SMS配信を利用したキャンペーンというのはある程度限定的なシチュエーション、例えば事前に個人情報を登録済みの顧客(会員やスタッフなど)に対して行うのが効果的といえます。

[su_box title=”例えば・・・” style=”noise” box_color=”#fc6cc1″ radius=”8″]

<新規登録会員向けキャンペーン>

  1. 会員情報取得時に電話番号を取得
  2. SMS配信に同意OKの会員のみにSMSでサンキューメッセージと新規登録アンケートキャンペーン告知→キャンペーンサイトに誘導
  3. キャンペーンサイトからアンケート回答
  4. SMSでデジタルコードを配信

[/su_box]

他にもこんなシーンでSMS配信がおすすめ!

他にも既存顧客や新規顧客フォローとして、下記のようなシーンでSMS配信は最適です。

[su_box title=”こんな時におすすめ!” style=”noise” box_color=”#fc6cc1″ radius=”8″]

  • キャンペーンの通知・・・メールやDMに比べてSMSは開封率が高い
  • 来店客のフォロー・・・お礼メッセージ(サンキューメッセージ)を送りリピート率アップ!(小売店や美容院など)
  • クーポン、デジタルコードなど既存顧客にデジタルギフトを送りたい時・・・開封される可能性が高いため購買意欲を高めるのに効果的
  • アンケートを実施したい・・・生命保険営業後、人材派遣の登録後のフォローアンケートで回答率アップ!
  • 同一応募者からの複数エントリーを制限したい・・・メールアドレスは複数所有することが容易なため、同一応募者による応募回数を制限することが難しい(不正応募やいたずらに応募される可能性が高まる)が、SMSであれば携帯電話など端末数に依存するため、1名で応募できる回数が自ずと制限される

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メール、LINE、その他SNSの使い分け

SMSをキャンペーンで利用する最大のメリットはその到達率と開封率の高さにあります。ですが、SMS配信を行うためには電話番号を取得する必要があるため、新規顧客獲得というよりは既存顧客として電話番号を取得済みの場合や、顧客の電話番号を問題なく取得できる場合以外はあまり効果的ではありません。到達率が高いからという理由だけで実施してしまうと恐らくメールアドレスのみで応募できるキャンペーンに比べて応募数は減少してしまうと考えられます。そのため、メール配信、SMS配信、SNSキャンペーンをうまく使い分けしていくことが重要になってきます。

まだまだLINE、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSでのキャンペーンの方が主流ではありますが、「SNSアカウントを持ってないユーザーにもキャンペーンに参加して欲しい」「メール配信は未着が多くて困る」といった場合には、SMSで配信するという方法は突破口になるかもしれません。

『ギフデジ』はそうした企業様ごとの細かな要望やお困りごとを一つ一つ解決できる最適なキャンペーンをご提案可能です。こんな場合はどういう方法でキャンペーンを行うのがより効果的か?といったところもお気軽にお問い合わせください。

『ギフデジ』のおすすめ
  • 「メールを100%届けるにはどうしたらいい?」
  • 「SMSの到達率を100%にできない?」

といったご質問やご相談を受けることが多数あります。
システムや運用的な面で、メールやSMS到達率を上げることは可能ではありますが、受信者側の設定(受信拒否やフィルタ設定)に依存している以上、100%というのは難しいのが現状です。
そのため『ギフデジ』では、メールやSMSの到達率を上げるのではなく、キャンペーンの規模や予算に応じて、シリアルコード(可変QRコード)やユーザーIDでの即時認証や照合を行い、即時でWEB画面に表示させることを推奨しています。もちろんCS(お問い合わせ)業務でもサポートいたします!

おまけ

「+メッセージ」はSMSの進化版!

NTTドコモ、KDDI、Softbankの3社が2018年5月から提供を開始した「+メッセージ」(プラスメッセージ)をご存知でしょうか。「+メッセージ」は、SMSの進化版ともいえるサービスで、LINEのようにチャット形式でメッセージやスタンプを送ることができます。また、1対1のやり取りに限らず、グループでのやり取りや企業と個人でメッセージのやり取りができる公式アカウントサービスも2019年より始まっています。

電話番号さえあればアプリをダウンロードするだけで登録不要で利用開始できる点はSMSと同様ですが、SMSは送信1通あたりに料金がかかるのに対して、「+メッセージ」内のやり取りはパケット通信料として扱われるため、送信1通ごとの料金は発生しません。LINEに非常に近いサービスであり、携帯大手キャリア3社が提供しているという強みもあり、ビジネス利用として今後が期待されています。

SMSの進化版「+メッセージ」の今後に注目したいですね!
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